ミルオドル ~ICHIBANGAI の Dance な日々~

新宿御苑駅徒歩2分「ICHIBANGAI-dance studio-」より、ダンスにまつわるさまざまなお便りをお届けします。

第三回スタジオ公演より、近藤良平さん&加賀谷香先生の共作「踊り踊りてあの世まで」のご紹介です!

今週金曜に初日を迎える第三回スタジオ公演で、コンドルズ主宰・近藤良平さんをお迎えしてお届けする「踊り踊りてあの世まで」という作品は、2012年に草月ホールで初演された作品の再演です。

近藤良平さんと加賀谷香先生による共作、そして演じるのもこのおふたり。

 

こちらはその初演の際のリハーサル風景を写した貴重な写真です。

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初演をたまたま観ていたのですが、おふたりの醸し出す心地よい空気に思わず笑みを浮かべるうちに、まんまと作品の世界に誘われ、どっぷりとはまり込み、舞台上のおふたりに寄り添うような気持ちで観た忘れられない作品。

そんな作品の再演と聞いて、心浮き立ち、加賀谷先生にお話を伺いました。

 

 

 

Q.近藤良平さんとの共作「踊り踊りて あの世まで」という作品は、2013年12月に草月ホールでも上演されています。

その際、拝見していたのですが、実は加賀谷先生と近藤良平さんと聞けばいまでもすぐにこの作品が浮かんでくるほど鮮烈な印象が残っています。

個人的な感想なので、作り手の意図とは異なるかもしれませんが、お二人が織りなす動き、繰り返し紡がれる一連の踊りの質感、テンポ感の変化が、仲睦まじい夫婦が積み重ねていく穏やかで幸せな毎日、そして流れていく年月を見事に表しているように感じられ、最後には涙が止まらなくなったことを覚えています。

改めて、この作品で描こうとされたこと、そして再演に当たっての想いをお聞かせいただけますか?

 

素敵な感想をありがとうございます!

当初我々は、強い想いやメッセージを掲げるつもりはなく、至ってニュートラルに戯れてみるということを始めてみました。

言葉にはしないけれど、その時の年齢で感じていた、終わりが来るであろう「今」という時間や未来への儚さのようなものが、あの戯れの延長に至ったのだと思います。

再演にあたって二人で話しましたが、二人は何も変わっていませんでした。良い意味で!

ただひたすらに、この機会を愉しげに感じています!

 

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【初演時のリハーサル風景より】

 

Q.タイトルの「踊り踊りて あの世まで」という言葉は、六代目尾上菊五郎さんの辞世の句としても知られています。

「まだ足らぬ 踊り踊りてあの世まで」と残された尾上菊五郎さんの想いとは少し異なるのかもしれませんが、改めて、この言葉をタイトルとされた意図をお聞かせ願えますか?

 

ちょうど初演時のリハーサル期間中に、尾上さんのこの句を知る機会がありました。

辞世の句ではあるものの、踊りの世界のなんとも豊かであることを教えてもらえたように感じました。

作品タイトルとして…というよりも、二人それぞれにピタッとくるものがあったと感じています。

 

 

Q.加賀谷先生からみて、近藤良平さんとはどのようなダンサー、そして作り手でしょうか?

 

同期の桜。

ダンサー、作家、と並んでジャンル「近藤良平」…のような人です。笑

ですが人間「近藤良平」は、ああ見えて奇抜ではありません。とても自然体であり、自然体で居させてくれる包容力があります。

私にとっては兄貴のような…みんなにとっても…ですね。

 

 

 

Q.リハーサルの雰囲気はいかがですか?

 

夫婦漫才風です。

 

 

Q.最後に、この作品について、公演を楽しみにしてくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 

初演を観て頂いた方もそうでない方も、生まれてこのかた半世紀を迎えるめでたい二人の、なかなか心地の良い歳の重ね具合を、是非ともこのタイミングで目撃して頂きたいと思います。

心よりお待ち申し上げております。

 

 

 

いよいよ今週金曜初日です!!

5月18 日(金)、19 日(土)はぜひ、彩の国さいたま芸術劇場にお越しください!

 

公演概要はこちら!!

http://wash.juno.weblife.me/studio1b.jp/news/20180421133131.html

 

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