ミルオドル ~ICHIBANGAI の Dance な日々~

新宿御苑駅徒歩2分「ICHIBANGAI-dance studio-」より、ダンスにまつわるさまざまなお便りをお届けします。

今週末、本番!第4回公演より加賀谷香先生「自棄(やけ)や勢(はず)みぢゃありんせん」のご紹介!


公演初日、ついに今週土曜日です!

作品ごとにスタッフ下見も行われ、本番に向けての心地よい緊張感が高まる中、加賀谷香先生に、今回の作品についてのお話をうかがいました。

毎度のことながら、スタジオの外に漏れ聞こえてくる先生の声に、出演者でもない私までもが思わず背筋がぴしりと伸びるこの感じ。。。

さてさて、今回はどのような世界を魅せてくださるのでしょうか?

 

 

Q. スタジオ公演も第4回を迎え、毎回、新作を発表されている加賀谷先生ですが、これまで初回公演では、子宮でものを思うような深い女性の懐を描きたいとおっしゃっていた「Anchor Night」、第二回公演では禅語から想を得たという「BLUE TALEⅡ~境は心に随って変ず~」、そして昨年行われた第三回公演で上演された「JO-MEI」では、“個の主張”から解放されたときそこに残るものがそれぞれにとって何か、というある種、観る側の解釈に委ねるような作品を発表されました。

今回の作品「自棄(やけ)や勢(はず)みぢゃありんせん」では、どのような想いを作品に込めていらっしゃるか、あるいは作品コンセプトなどをお聞かせください。

 

タイトルの意のままに、私が思う「覚悟する身体」について、にわかでも踊り手たちに伝染しギリギリで立つということに出会ってみよう、と創作を始めました。

それぞれの「覚悟」についてめぐらせたその先には、 特有に匂い立つものがあるのでは…?と期待して。

 

 

Q.創作の過程で想を得るきっかけとなったもの、着想のヒントなどありましたらお聞かせください。

 

篠田桃紅

105歳を超えた独身独り暮らしの女性美術家の生き方に感銘を受けて、自分を考えてみた時に ふと あたためていたこのタイトルの一節(石川さゆりの唄う「暗夜の心中立て」より)がよぎり着想しました。

中川幸夫(花人) 

作品から受ける生と死について、インスピレーションを感じました。

 

 

Q.今回の作品を踊るメンバーも、オーディションで選ばれたと伺いました。

どのような基準(あるいは視点)で今回のメンバーを選ばれたのかなど、お聞かせいただけますか?

 

私との関係性がそれぞれ違うので、一概には言えませんが、「時の過ごし方」が丁寧であると感じたこと、はたまた丁寧であって欲しいと感じたこと。そんなメンバーが集まっています。

 

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Q.出演メンバーのご紹介をお願いします。

 

井上尚子

ふんわりとした雰囲気とは裏腹に冷静な理解力と自立した芯の強さを感じる。

今回 人一倍振付に触れてくれて上昇感急ピッチ!衣装の面倒もみてくれています。

 

高橋あや乃

この現代において希少な存在。

もう20年以上もの間 こんな私と付き合ってくれている。

様々な苦労を経験した身体は重厚な存在感を放つ。

 

武安由宇里

高身長にすらりと伸びた四肢。

生かすも殺すも…で只今奮闘中!

媚びない赴きの奥に秘めたるものがきっと輝く!と期待度Max!

 

都丸明子

てきとーに見えて「適」「当」。実は義理人情の女。

的確な察知能力でぐんぐんと進化する姿は頼もしい!

いつも音楽編集もしてくれています。

 

中原百合香

しっかりと「内容」を積んでいる舞踊家

創作中の私とメンバーの間に力強く存在してくれていると私は勝手に頼りにしている。

そして最近ますますいい女に…!)

 

中村遥佳

初めての参加。

独特であろうこの雰囲気への違和感のない馴染み具合と独自の追求感が絶妙。

ひたむきさが光る。

パンチある意識でしっかりと爪あとを残してくれると期待大!

 

中谷眞弓

量感と技術を持ち合わせた私の大好物のダンスを繰り広げてくれる素晴らしいダンサー。

ここからの発展は遥かに想像を超えてくるだろう!ダンスと人柄のギャップがとてもチャーミング。

 

藤野未来

小さな身体には、ドが付くほどの実直さと努力の結晶が密度濃く満ちている。

もっか創作現場に強い興味と責任感を持って参加、進化中。

そのエネルギー絶えることなく!

 

湯川沙代

空気をよんで明るいムードを絶やさないようにと自分のことは後回しだった若者は、いつしか一人の意識を持ったダンサーへと変貌中。

「内容」と陰影のある踊りがチラチラと垣間見え始めている。

 

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Q.リハーサルの雰囲気はいかがですか?

 

はい、シリアスです笑。

現在の自分の持つ空気と、未知の感覚を得た時のキラリと目が変わるみんなとのバランスは、案外良いと感じます。

 

 

Q.楽曲は何をお使いになりますか?

その楽曲を選んだ理由なども差し支えなければお聞かせください。

 

7年ほど前 独舞で上演した「不在の唄」という作品より、その際に 坂出雅海さんという音楽家に作曲していただいた楽曲を使用。

自分の中で、「独り」「覚悟」という共通のキーワードを感じたので。

 

 

 Q.最後に、このブログをお読みくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 

最後に….

あらゆる方向にチャレンジが出来るコンテンポラリーダンスの可能性へ、興味と 魅力を少しでも感じて頂けたら…!と願ってやみません。

 

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次回は二見一幸先生作品をご紹介の予定です!

また、インスタグラムにて本公演のリハーサル風景写真など をご紹介しています。

あわせてぜひご覧ください。

https://www.instagram.com/ichibangaids/

 

公演概要はこちら! 

 

※本ブログ内で、前回公演までの加賀谷先生作品の紹介記事をお読みいただけます。

カテゴリー「加賀谷香先生」で探してみてください。