ミルオドル ~ICHIBANGAI の Dance な日々~

新宿御苑駅徒歩2分「ICHIBANGAI-dance studio-」より、ダンスにまつわるさまざまなお便りをお届けします。

本日初日!! 本番直前、佐藤洋介作品のご紹介です!

みなさん、こんにちは!

昨日、劇場入りし、本日いよいよ初日。

今、劇場ではゲネプロの真っ最中です。

本番目前、佐藤洋介先生にご自身の作品についてお話を伺うことができました。

作品タイトルは「冷静と情熱の間」。

昨日行われた舞台稽古の写真と一緒にご紹介します。

 

 

Q.スタジオ公演においては、前回公演の「捲土重来」に続いての新作となります。今回は女性ダンサーとのデュオとのことですが、まずは作品のテーマ、コンセプトなどをお聞かせいただけますか?

 

テーマはタイトル通り「冷静と情熱の間」です。
テーマを上演するというより、「やりたい事を上演しました」的になると思います。

 

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Q.今回は、佐藤先生ご自身も出演されます。

ダンサーとして別の振付家の作品に参加される際と、ご自身で振付けられた作品を踊る際とで、何かご自身の中で違いはありますか?

 

振付られる場合、ジャンルも世界観も全く違うので、やりがいと共に楽しさがあります。あと気楽です。
振付をする事は好きですが、自身で付けた振りを自身で踊る事に特別な楽しさはありませんね。
人の感性・世界観をいかに自分の感性で応え、創作するかが、楽しい所なんです。

 

 

Q.共演される真波そらさんは、先生から見てどんなダンサーでしょうか?差し支えの無い範囲でお聞かせください。

 

彼女の向上心が旺盛の為、現在は「先生と生徒」である場合が多々ありますが、出会いは7年前の舞台での共演です。
とても純粋で真っ直ぐな心に助けられる事が多くありますが、真っ直ぐ過ぎて逆に負担になる事も……。
宝塚で培った彼女の本番で発するエネルギーが、今回も発揮できる事を期待しています。

 

 

Q.作品を創るうえで、着想のきっかけ、ヒントになったもの、出来事などはありますか?

 

17年前に舞台で経験したある踊りの「ジャンル」に、いつか本格的に挑戦したいとずっと頭の片隅にありました。

先日、真波そらが出演したその「ジャンル」の舞台鑑賞、ICHIBANGAIのスタジオ公演のタイミング、彼女が前々から発している「2人で踊りたい願望」……それが今重なり、きっかけになりました。

 

 

Q.楽曲はどのようなものをお使いになりますか?

また、それを選んだ理由などもしありましたらお聞かせください。

 

楽曲は秘密です。
選んだ理由は、我ら2人に似合うかなと。

 

 

Q.最後に、このブログをお読みくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 

未知の領域に挑戦します。
どうかお手柔らかにご覧下さい。

 

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本日、18時開演です!

当日券のご用意ございます。

 

公演概要はこちら!

https://www.facebook.com/events/513719582455269/

 

劇場でお待ちしております!

初日目前!スタジオ公演より坂本登喜彦先生作品「Last paradise (楽園への扉)」のご紹介です!

みなさん、こんにちは!

新国立劇場・小劇場で開催する第4回スタジオ公演、いよいよこの週末に本番を控え、心地よい緊張感の高まる中、坂本登喜彦先生が、ご自身の振付作品「Last paradise (楽園への扉)」についてコメントをお寄せくださいました。

第1回公演の「Modern Ladies」に始まり、「you are the CARMEN」「Double Dealings-裏と表・二つの心」と、毎回、違った色合いの作品で観客を魅了してこられた坂本先生、さて今回は・・・?

 

 

 「Last paradise (楽園への扉)」

先づ第一に私たちが一番大切にしているものは、リハーサルから本番へと繋がる舞台に向けての準備を、その一歩手前のクラスレッスンを通じて音楽の感じ方やそれに伴う技術の方向性の統一を確認し、作品のためだけに集まった集団では出せない領域に磨いていくところにあると思います。

そして今回の作品では、第一回公演から引き続き出演しているメンバーも多く、今まで以上に意思の統一を感じながら、ポアントの持つフットワークの魅力と共に、指先まで神経を働かせた美しいラインを意識した上半身の様々な動きにより、起伏のあるエネルギッシュな音楽に鋭く、そして敏感に反応して行くことを目指しています。

15分の間、雰囲気の違う4曲をほぼ出突っ張りで舞台上を動き回る12名の女性ダンサーの身体能力の高さと、クラシックダンサーならではの音楽に対する感受性の豊かさを是非観ていただければ幸いです。

 

🔷坂本登喜彦🔷

 

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今回の公演では、さまざまなジャンルから、この「Last paradise (楽園への扉)」を含む全部で9つの作品をお届けします。

あさって金曜には劇場入り!

週末、劇場でお待ちしています。

 

公演概要はこちら!

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※坂本登喜彦先生のこれまでの上演作品についての紹介記事を、このブログに掲載しています。カテゴリー 坂本登喜彦先生 で探してみてください。

 

まもなく本番!スタジオ公演@新国立劇場小劇場より、田保知里先生作品「空は昨日までの雨に拭われ」のご紹介です!!

みなさん、こんにちは! 

本番を目前に、ブログ更新も追い込みです!?

先ほどご紹介した二見一幸先生作品に続き、その二見先生も出演される、田保知里先生作品「空は昨日までの雨に拭われ」をご紹介します。

作品タイトルの「空は昨日までの雨に拭われ」は、詩人・中原中也の詩の一節としても知られていますね。

ショパンノクターンの調べに乗せて紡がれるというこの作品は、2015年にKAAT神奈川芸術劇場で開催された文化庁委託事業 新進舞踊家海外研修員による現代舞踊公演「躍る」で初演された作品の再演だそうです。

どんな作品なのでしょうか?

田保知里先生に、さっそくお話を伺います。

 

 

Q.これまではダンサーとしてスタジオ公演に参加してこられましたが、今回は作品を提供されるにあたって、なにか心境の違いはありますか? 振付家の作品を踊るのと、ご自身の作品を踊る際の違いなど、もしありましたら合わせてお聞かせください。

 

とても緊張していますが、ダンサーの皆さんに助けられ、救われています。責任の重さが圧倒的に違うことを感じています。

 

 

Q.今回の作品タイトル「空は昨日までの雨に拭われ」という言葉は、詩人の中原中也さんが弟の死に触れてつづった詩の中にもある言葉ですね。 タイトルに込めた想い、あるいは作品コンセプトなど差し支えの無い範囲でお聞かせください。

 

舞踊の世界、歴史を築いてきた先生方、お世話になった先生方が残されてきたもの、そこを通して、自分の求める世界は何なのかということの自問自答は永遠に繰り返されるテーマであると思いますが、自分の中の舞踊の本質は「追憶」と「浄化」だと感じています。言葉で表現するのは難しいですが、中原中也さんの言葉の中に多くの感性が綴られています。それは、奥深く魅力を放っています。そんな部分を舞踊で表現出来たら!と思いました。

 

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Q.出演者のみなさんをご紹介いただけますか?

 

全員が 二見一幸率いるダンスカンパニーカレイドスコープ公演に幾度となく参加下さっているメンバーです。

中村真知子さんは、私達がフランス留学をしていた時と同じ時期にフランスのカンパニーでダンサーとして踊っていた経験があります。身体能力が優れていて、いつまでも清潔感溢れる美しさと儚さを持つダンサーです。二見作品では数多くの主要な役割を担い活躍下さっています。今回も大切なシーンを踊って下さっています。

小林啓子さんは、バレエ協会での作品を二見が振付した時に出会いました。それから、コンテンポラリーダンスに目覚め、大変な努力を重ね、東京新聞全国舞踊コンクール創作部門、初参加で第1位を受賞して以来、バレリーナコンテンポラリーダンスの作品を数多く振付しご活躍されています。

大野木純子さんは、清水揚子さん、遠藤恵さん、片山葉子さん、西澤光時さん、共に二見クラスで研鑽を積んでいます。

大野木さんは、高い瞬発力と感性を持ち、作品と向き合う真剣さは凄まじい集中力でとても素敵なダンサーです。コンクールでも上位入賞し活躍中です。

清水さんは、どんな時も笑顔で返事下さり、リハーサルが楽しくなる存在、ムーブメントはエネルギッシュで思い切りがよく今回の作品でもスピード感増すパワーを発揮して下さっています。

遠藤さん、片山さんは今作品初参加。

遠藤さんは、柔らかく透明感のある動きで、繊細さに注目です。

片山さんは、しっかりとした技術に美しいライン、流れある動きに注目です。

西澤さんは、誠実さのあるムーブメントで中村さんとのデュオや二見さんとのトリオのシーンに注目下さい。

二見さんは自身の活動が忙しすぎて、ゲスト出演なども難しくなってきている昨今、今回もご協力頂きました。日々探求し続けている振付舞踊家でもあり、今回の公演でも強烈な個性を放つ「レゾナント」や井神さゆり先生の美しいソロ「Rifka」を振付しています。理想とする形を具現化する世界がそこにあるため、逆に本当に難しく怖い存在でした。

 

 

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Q.リハーサルの雰囲気はいかがですか?

 

 黙々と。。。

 

Q..最後に、このブログをお読みくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 

ICHIBANGAI Dance Studio公演は、いつも多彩な振付作品が並びお楽しみいただける内容です。

今回は初めて作品で参加させて頂きますが、今までの皆様の功績に恥じぬよう残りの日々ギリギリまで努力したいと思います。

作品創りも感性が必要ですが、観る人の感性もどんどん上がってきている今日、是非いろいろな角度や視点から、作品をお楽しみいただけたらなぁ〜と思います。どうぞよろしくお願い致します。

 

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3日後には劇場入り、その翌日はもう本番です!

いよいよです。

みなさん、劇場でお待ちしています。

 

公演概要はこちら!

 

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今週末です! スタジオ公演@新国立劇場小劇場より、二見一幸先生作品「レゾナント」のご紹介です!!

 

みなさん、こんにちは!

スタジオ公演、いよいよ今週末となりました。

新国立劇場・小劇場で3月2日(土)、3日(日)の二日間開催いたします。

さまざまなジャンルから全部で9作品。

今日は、その中から二見一幸先生の「レゾナント」をご紹介します。

先生に伺ったお話とリハーサル風景写真、合わせてご覧ください。

 

 

Q.今回の作品ではどのような想いを作品に込めていらっしゃるか、あるいは作品コンセプトなど差し支えの無い範囲でお聞かせください。

 

この作品は、身体と精神の共鳴から生まれるダンスという本当にシンプルなコンセプトです。

 

 

Q.本作の想を得るきっかけとなったもの、着想のヒントなどはなにかありますか?

 

女性ダンサー達が、黒スーツでガンガン踊りまくるというイメージからスタートしました。

 

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Q.今回の作品は再演と伺いました。

差し支えなければ、これまでの上演歴(いつ・どこで)を教えてください。また、初演時の手ごたえ、反響などありましたら、合わせてお聞かせいただけたらと思います。

 

初演は、2018年なので最近の作品です。

外国のお客様から"和"を感じたと言われました (^o^)

 

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Q.再演にあたって、なにか改訂されたことはありますか?

 

構成は何も変わっていません。 出演人数が減ったり、新しいメンバーだったりと、そこだけほんのちょっと新たに現場で創りました。

 

 

Q.楽曲は何をお使いになりますか?その楽曲を選んだ理由なども差し支えなければお聞かせください。

 

音楽は、共鳴がテーマなので、響きがあるものを選びました。 バイオリンの響きやドラムの響き、ボーカルの声のエコーなどです。

 

 

Q.出演者のみなさんをご紹介いただけますか?

 

今回の出演者は今、バリバリに動けるダンサーで、僕のクラスに来てくれている人達です。 荒俣さんは今年、横浜のダンコレにも選ばれて振付家としても活動をスタートしています。 上田さんは、海外に居た経験もあり、存在感ある素敵な舞踊家です。 その他のダンサー達も、色々な舞台に立って活躍してダンスを中心にしている人達です。

 

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Q.リハーサルの雰囲気はいかがですか?

 

最近の再演なので、2回目の人たちは、振り起しは早かったです。

その分、初出演の人達は大変だったと思います。。。 まぁ、ぼくは楽しくリハさせて頂いております。

 

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Q.最後に、このブログをお読みくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 

色々なダンスを楽しんで頂けるのが、ICHIBANGAIのパフォーマンスだと思います。 是非お越しくださいませ!

 

 

みなさん、劇場でお待ちしてます!

公演概要はこちら!

 

※これまでに上演した二見一幸作品のご紹介をこのブログ内でお読みいただけます。

カテゴリー 二見一幸先生 で探してみてください!

 

 

 

 

今週末、本番!第4回公演より加賀谷香先生「自棄(やけ)や勢(はず)みぢゃありんせん」のご紹介!


公演初日、ついに今週土曜日です!

作品ごとにスタッフ下見も行われ、本番に向けての心地よい緊張感が高まる中、加賀谷香先生に、今回の作品についてのお話をうかがいました。

毎度のことながら、スタジオの外に漏れ聞こえてくる先生の声に、出演者でもない私までもが思わず背筋がぴしりと伸びるこの感じ。。。

さてさて、今回はどのような世界を魅せてくださるのでしょうか?

 

 

Q. スタジオ公演も第4回を迎え、毎回、新作を発表されている加賀谷先生ですが、これまで初回公演では、子宮でものを思うような深い女性の懐を描きたいとおっしゃっていた「Anchor Night」、第二回公演では禅語から想を得たという「BLUE TALEⅡ~境は心に随って変ず~」、そして昨年行われた第三回公演で上演された「JO-MEI」では、“個の主張”から解放されたときそこに残るものがそれぞれにとって何か、というある種、観る側の解釈に委ねるような作品を発表されました。

今回の作品「自棄(やけ)や勢(はず)みぢゃありんせん」では、どのような想いを作品に込めていらっしゃるか、あるいは作品コンセプトなどをお聞かせください。

 

タイトルの意のままに、私が思う「覚悟する身体」について、にわかでも踊り手たちに伝染しギリギリで立つということに出会ってみよう、と創作を始めました。

それぞれの「覚悟」についてめぐらせたその先には、 特有に匂い立つものがあるのでは…?と期待して。

 

 

Q.創作の過程で想を得るきっかけとなったもの、着想のヒントなどありましたらお聞かせください。

 

篠田桃紅

105歳を超えた独身独り暮らしの女性美術家の生き方に感銘を受けて、自分を考えてみた時に ふと あたためていたこのタイトルの一節(石川さゆりの唄う「暗夜の心中立て」より)がよぎり着想しました。

中川幸夫(花人) 

作品から受ける生と死について、インスピレーションを感じました。

 

 

Q.今回の作品を踊るメンバーも、オーディションで選ばれたと伺いました。

どのような基準(あるいは視点)で今回のメンバーを選ばれたのかなど、お聞かせいただけますか?

 

私との関係性がそれぞれ違うので、一概には言えませんが、「時の過ごし方」が丁寧であると感じたこと、はたまた丁寧であって欲しいと感じたこと。そんなメンバーが集まっています。

 

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Q.出演メンバーのご紹介をお願いします。

 

井上尚子

ふんわりとした雰囲気とは裏腹に冷静な理解力と自立した芯の強さを感じる。

今回 人一倍振付に触れてくれて上昇感急ピッチ!衣装の面倒もみてくれています。

 

高橋あや乃

この現代において希少な存在。

もう20年以上もの間 こんな私と付き合ってくれている。

様々な苦労を経験した身体は重厚な存在感を放つ。

 

武安由宇里

高身長にすらりと伸びた四肢。

生かすも殺すも…で只今奮闘中!

媚びない赴きの奥に秘めたるものがきっと輝く!と期待度Max!

 

都丸明子

てきとーに見えて「適」「当」。実は義理人情の女。

的確な察知能力でぐんぐんと進化する姿は頼もしい!

いつも音楽編集もしてくれています。

 

中原百合香

しっかりと「内容」を積んでいる舞踊家

創作中の私とメンバーの間に力強く存在してくれていると私は勝手に頼りにしている。

そして最近ますますいい女に…!)

 

中村遥佳

初めての参加。

独特であろうこの雰囲気への違和感のない馴染み具合と独自の追求感が絶妙。

ひたむきさが光る。

パンチある意識でしっかりと爪あとを残してくれると期待大!

 

中谷眞弓

量感と技術を持ち合わせた私の大好物のダンスを繰り広げてくれる素晴らしいダンサー。

ここからの発展は遥かに想像を超えてくるだろう!ダンスと人柄のギャップがとてもチャーミング。

 

藤野未来

小さな身体には、ドが付くほどの実直さと努力の結晶が密度濃く満ちている。

もっか創作現場に強い興味と責任感を持って参加、進化中。

そのエネルギー絶えることなく!

 

湯川沙代

空気をよんで明るいムードを絶やさないようにと自分のことは後回しだった若者は、いつしか一人の意識を持ったダンサーへと変貌中。

「内容」と陰影のある踊りがチラチラと垣間見え始めている。

 

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Q.リハーサルの雰囲気はいかがですか?

 

はい、シリアスです笑。

現在の自分の持つ空気と、未知の感覚を得た時のキラリと目が変わるみんなとのバランスは、案外良いと感じます。

 

 

Q.楽曲は何をお使いになりますか?

その楽曲を選んだ理由なども差し支えなければお聞かせください。

 

7年ほど前 独舞で上演した「不在の唄」という作品より、その際に 坂出雅海さんという音楽家に作曲していただいた楽曲を使用。

自分の中で、「独り」「覚悟」という共通のキーワードを感じたので。

 

 

 Q.最後に、このブログをお読みくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 

最後に….

あらゆる方向にチャレンジが出来るコンテンポラリーダンスの可能性へ、興味と 魅力を少しでも感じて頂けたら…!と願ってやみません。

 

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次回は二見一幸先生作品をご紹介の予定です!

また、インスタグラムにて本公演のリハーサル風景写真など をご紹介しています。

あわせてぜひご覧ください。

https://www.instagram.com/ichibangaids/

 

公演概要はこちら! 

 

※本ブログ内で、前回公演までの加賀谷先生作品の紹介記事をお読みいただけます。

カテゴリー「加賀谷香先生」で探してみてください。

 

 

来週土曜にいよいよ初日!第4回スタジオ公演より穴井先生・金田先生作品のご紹介です!

みなさんこんにちは!

公演初日まであと一週間。
柳本先生、池田先生に続き、今回は、穴井豪先生と金田あゆ子先生の共作「ドロッセルマイヤーと不思議な世界」について、穴井先生にお話をうかがいました。

ドロッセルマイヤーって、あの、くるみ割り人形の…??
さてさて、どんな作品なのでしょうか?

 

Q.穴井先生と、金田先生の共作は、第二回公演の「雪降る夜に」以来となります。「雪降る夜に」は、金田先生がお子さんとの触れ合いの中で想を得たという、とてもコミカルで楽しい作品でしたが、今回はどのような作品になりそうですか?

 

ダンスを始めた頃、舞台袖で聞いた花のワルツのメロディーと華やかな舞台の世界のイメージが頭をはなれませんでした。いつかカタチにしてみたいという思いがあり、幼少期からバレエを続けてきた金田(あゆ子)のアドバイスを得ながら今なら作る事ができる、と思ったのが今回の作品のきっかけです。

タイトルは 「ドロッセルマイヤーと不思議な世界」 。

今回は三大バレエのひとつ「くるみ割り人形」に出てくるドロッセルマイヤーのスピンオフのような作品です。

ドロッセルマイヤーが命を吹き込み花咲く春を呼ぶ、というシンプルな内容です。
ポアントで踊るコンテンポラリーと重心の低い踊りとかうまく融合した不思議な世界を作っています。
さらにヴォイスパーカッションのMalさんをゲストに迎え、誰が観ても楽しめるようにしています。

 

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Q.「雪降る夜に」の際は、金田先生が主導となり、穴井先生がアドバイザーの立場で創作されたと伺ったように記憶しています。今回は、どのような形で作品作りに挑んでいらっしゃるのでしょうか?

  

今回は穴井が発想し、金田にバレエ的見解をうかがい進めていくという共同作業で進めています。

 

Q.今回の作品ではヴォイスパーカッションのMaL氏にご出演いただくと伺っています。MaL氏起用の理由と合わせて、今回の作品の音楽についてのお話をうかがえますか?

 

音楽はくるみ割り人形の「花のワルツ」そのものです。

古いディズニーアニメの『シンフォニア』も着想のヒントになったかもしれません。

MaL氏については、彼のヴォイスの表現の自在さとその風貌に魅力を感じました。

大男でありハートのある音楽をマイク一本で奏でます。

今回の、春を作り出すドロッセルマイヤーにピッタリのキャラクターです。

 

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Q.出演されるダンサーの皆さんご紹介いただけますか?

クラシックバレエ、コンテンポラリー、ベースのテクニックと役割はそれぞれですが同じ空気感を共有しています。

ポジティブで意識がたかく素晴らしいダンサー達です。

今集められる最高のメンバーでしょう。

 

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Q.最後に、このブログをお読みくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 

エンターテイメントを観るつもりでこの20分間を体感してほしいなと思います。

 

 

次回は加賀谷香先生作品をご紹介します!

また、インスタグラムにて本公演のリハーサル風景写真など をご紹介しています。

あわせてぜひご覧ください。

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穴井先生、金田先生の共作「雪降る夜に」(第二回公演)の記事はこちら!

 

 

 

 

 

 

来週土曜初日!スタジオ公演より池田美佳作品「Light of silence-光降る場所」のご紹介!

みなさん、こんにちは!

スタジオ公演初日、もう来週の土曜日です!

それぞれの作品、リハーサルも大詰め。

そんな中、今回、初めてスタジオ公演にご自身の作品を出される、池田美佳先生にお話を伺うことができました。

韓国で初演された作品の再演、ご自身の振り付けによるソロ作品だそうです。

どんな作品なのか? 詳しく伺ってみましょう!

 

 

 Q.これまではダンサーとしてスタジオ公演に参加してこられましたが、今回は作品を提供されるにあたって、なにか心境の違いはありますか?
振付家の作品を踊るのと、ご自身の作品を踊る際の違いなど、もしありましたら合わせてお聞かせください。
 
昨年秋に海外でソロ作品を発表したあたりから、自分の中で久しぶりにクリエイティブスイッチが入っていて、これから精力的に自分の作品創りと向き合いたいと思っていたまさにそのタイミングでした。
これまでは、尊敬している振付家の先生方の作品を躍らせて頂ける事が毎年の楽しみであり、公演の醍醐味でもありましたが、今回は自作という事で、より一層、ダンサーとして、表現者としての自分が何者であるかを明確にして舞台に立つ必要があると思っています。 自分より踊りが上手な人や素敵な人は世の中にごまんといる、でも自分と全く同じ個性の人はひとりとしていない、そこに少しの希望と可能性を見出してありのまま、素の自分で存在出来たらなぁと思っています。

 


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  【初演より 撮影:大洞博靖】

 

 

Q.今回の「Light of silence-光降る場所」は、昨年韓国で上演された作品の再演と伺いました。タイトルに込めた想い、本作の想を得るきっかけとなったもの、着想のヒントなどありましたらお聞かせください。


 
「光」そして「静寂」と言うのが今回のキーワードになっていますが、このワードひとつとっても様々な解釈があると思います。

最近感じているのは、人は心にグッとしみわたる瞬間に出くわした時、我を忘れて虚無の状態になることってあると思うんです。泣く子も黙る静けさのような…。私の場合、もの凄く感動する踊りに立ち会えた時とか、感動的な映画や音楽に出会えた時だったりするのですが、そんな「すんっ」とした鳥肌が立つ程の静けさが好きで。そう言う瞬間をたくさん味わえるって生きていてすごく幸せな事だなぁと。苦労して登った山頂での朝日みたいな。
人は皆、個々のレベルで辛い事も苦しい事も多々あると思うのですが、そういう自分の中にある葛藤や、どうにもやり場のない想いとかそう言うのをたくさん味わうごとに、その先にある幸せや人の温かさをより深く味わえるようになる。それだけ真剣に人を愛したり、目の前の何かに立ち向かったりしてたくさんの消化しきれないカオスな感情を味わい切った先に、何かを超越するような、何かに包まれるような安堵感が生まれる。求めるんじゃなく今すでにここにあると、そう気づけた時、そこには温かい包まれるような安心感と静けさが残る。

 
陰も陽もどちらもあるからこそより美しさを感じられる。そこにある""と言うのが今回のテーマです。

 

 

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   【初演より 撮影:大洞博靖】

 

 

 Q. 初演時の手ごたえ、反響などがもしありましたらお聞かせください。
 
 
初演は韓国公演だったのですが、ニュースでは韓国との情勢があまり良くないと言うような時期で、親は行くことさえも心配したりしていて、日本人として、舞台に立つ事がどんな風に受け入れられるんだろうと言う心配がありました。しかし、現地ではスタッフさん含めとにかく優しく丁寧な対応をしてくださり、また踊り終わった時には日本では味わう事のないような拍手や歓声を頂くことが出来た時に、いかに表面的なイメージが無意味であるか、そして芸術やエンターテイメントは国を超え、人を繋ぐんだなぁと言う事を身を持って感じました。その事は、(受け入れられる場所、そうじゃない場所も含めて)これからもっと多くの国々で表現をしてみたいと思わされる体験でした。

 

 

Q.再演にあたって、なにか改訂されたことはありますか?
 
 
韓国では15分だったのですが、今回は10分という事で短縮バージョンになります。制約のある中で最初に創った時の感情の流れは削ぐ事がなく、むしろ凝縮していけるように、試行錯誤している最中です。
  
 


Q
.楽曲は何をお使いになりますか?
その楽曲を選んだ理由などもあわせてお聞かせいただけたら。
 
 
メインとなる楽曲はLiberaの『永遠』という曲です。
Libera
は好きで良く聴いたり、作品に使ったりするのですが、気持ちの浄化や感情を昇華させていく作業に凄くハマると言うか、自身を現実を超えた非日常的な空間に誘ってくれる存在です。
今回は全部で3曲使っていますが、私はいつも音の感動に触発されて踊りが生まれる事が多いので、まさにこれらの曲に突き動かされて今回の作品が生まれました。どの曲もすごく繊細で美しい楽曲なので、是非細かい一音にも注目して聴いて観て頂けたら嬉しいです。
  
  
  
Q
.最後に、このブログをお読みくださっているみなさんにメッセージをお願いします。

 
実は今回の振付はこれまで自分が創ってきた作品の全てのカケラを集めたものになっています。ある意味、これまでのオマージュのような…。 日本で作品を発表する事は、海外でやるよりもある意味でドキドキすると言うか、色んな目線が気になってしまったりもするのですが、今回はそういった事をすべて取っ払って、いま出来ること出来ないこと、自分の弱さも認めた上で、これが今の私ですと言えるような、そんな覚悟を持って舞台に立てたらなぁと思います。
何よりも観に来て下さる皆さんと大切な時間を共有させていただける事に感謝。
この公演には他にも沢山の日本の素晴らしいダンサーの方々が出演するので、ぜひご自分の色んな人生と照らし合わせながら生の舞台を味わっていただけたら幸いです。

 

 

公演初日は来週土曜!

劇場でお待ちしています!!

 

また、インスタグラムにて本公演のリハーサル風景写真など をご紹介しています。

あわせてぜひご覧ください。

 

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公演概要はこちら!

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